桂三四郎ブログ 落語家 桂三四郎の挑戦

落語家 桂三四郎が何かしら発信するブログ。

【話術】スピーチ、プレゼンが劇的に上手くなる!!話の内容や構成よりまずは空気を作れ〜喋りが上手くなるブログ

ようこそおいでいただきましてありがとうございます。

 

落語家の桂三四郎です

 

よろしくお願いいたします。

 

僕が初見のところで落語を披露おするときは大抵この文句から始まる。

 

人前で話すことにおいてすごく大切なことは、平常心を保つこと

 

気持ちがブレてしまうとまともに喋れなかったりアガってしまったり噛んだり、ひどいときにはパニックになったりすることもある。

 

だから最初の喋りだしの一言はコピペのように同じ言葉を言ってその日の調子を整えるというのも平常心を保つ一つの手段だ。

 

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桂三四郎の喋りが上手くなるブログ

 

この「喋りが上手くなるブログ」は落語家がよく

「落語家さんっておしゃべりがうまいですね!!」とか

「どうやったらそんなんに上手に喋れますか?」と良く聞かれるんですが

落語家というのはそんなに喋りが上手いわけではなく

「伝え方」というのが上手いのです。

このブログでは桂三四郎が落語家生活14年でつちかった喋りの技術であるとか

意識していることをブログに残していきます。

 

前回は喋りの一番大事な「声」を特集した。↓

www.katsura346.com

 

 

声が一番大事だとして次に大事なものが

 

「空気」

 

である。

 

「は?空気?酸素?二酸化炭素?窒素?」

 

びっくりしますよね。

 

いきなり実態のないものが大事だと言われてもピンとこないだろう。

 

まあよく「空気を読む」という言葉を聞くだろうが

 

人前で話すことにおいて場の空気というのは何よりも大切で

 

僕は内容や構成よりも大切だと考えている。

 

話というのは相手があって初めて成立する。

 

すごく素晴らしい内容を話しても聞く体制が整ってなかったら相手にちゃんと伝わらない

 

ここでいう空気とは「聞く体制」を整えることを言います。

 

聞く体制が整っていない例

 

学校の先生の授業を思い出してほしい。

 

学校に一人はいたんじゃない?生徒が喋ろうが騒ごうがほったらかしで

 

授業の内容を黒板に書いてボソボソ喋るだけで授業が終わった先生

 

他にも

 

騒いだら注意はするけど、自分の喋る授業の内容だけ淡々と喋って黒板に書いてノートを取らせて帰っていく先生

 

え?そんな先生いなかった?

 

「うちの学校はバカだったからそんなん先生がいたんだよ!!!!!」

 

ていうかそんな先生必要あるのかね?

 

授業の内容なんて今や全部Google調べれば出て来るわけで

 

これからの時代、知識の伝播は意味がないのだ!!!!

 

それを淡々と黒板に書くだけでお金もらってるなんて

 

あこぎな商売だよ!!!!

 

教えてもらった落語を一言一句コピペのように覚えてまくらもどっかの小噺をつなぎ合わせたものを淡々と披露してるどこぞの落語家やないねんから!!!!

 

名人のCD流して口パクでやれ!!

 

失敬しました。

 

コピペ落語家はまだ、お客様に落語の楽しさを教えてるからまだいい

 

ただ伝える気がない先生は本当に生徒の勉強する意欲を削ぐ大悪だと思う。

 

僕は学生時代全くと言っていいほど勉強しなかった。

 

でもこの世界に入ってめちゃくちゃ勉強するようになった。

 

勉強って意外と楽しいんだよ。

 

これはキングコングの西野さんも言ってたんだけど

 

「学校の先生の授業の仕方があまりにも魅力がなさすぎるから勉強に興味がわかなかった」

 

僕も激しく同意する。

 

正直、勉強する楽しささえ教えてくれたらみんな勝手に勉強するんだよ。

 

子供が遊び方を教えてもらわなくても自分で見つけられるように

 

だから学校の先生も完全に役割分担したらいいのに

 

授業をする先生と担任で進路相談や生活指導、学校行事だけを行う先生

 

授業して担任して進路に生活指導に部活って一人でなんでも抱えすぎやろ

 

そら魅力的な授業なんか考える暇ないって

 

それでも魅力的な授業をしている先生はいらっしゃるだろうし

 

本当に優秀な先生に会えた人は幸運だと思う

 

僕が小中高大、16年間で先生の授業で唯一覚えているのは

 

高校時代の世界史でみんなが騒いでも止めない淡々と授業をする先生が急に

 

ブルータスお前もか!!

 

カエサルが殺される前のセリフを大声で言ったときだ

 

普段ボソボソ喋る先生が急に大きな声を出したことで一瞬教室が静まり返った

 

すると隣の席のやつが僕に向かって

 

「おい、このクラスにブルータスっておったか?」

 

おるわけないやろ!!!!

 

「伝える」ということ 

 

話がめちゃくちゃに逸れてしまったが

 

とにかく伝わらなければ内容を整えても意味がないってこと

 

「伝える」と一口に言っても

 

伝える側伝えられる側がいるわけでその間にある空気

 

それを聞く空気にしていかないと伝わらないのだよ

 

空気をもっとわかりやすく説明すると「聴取との距離感」

 

これが離れすぎると走りこんでこられてラリアットを食らうし

 

近づきすぎるとサソリ固めを食らう

 

いや、それは

「長州(力)との距離感」!!!!

 

芸人の空気の作り方

 

 

落語でも漫才でもやはり空気ができていないと思うように受けない

 

だから空気を作ってからネタに持っていく

 

空気の作り方は人それぞれ違うが

 

よしもとの劇場に出てる漫才師がよく使うつかみに

 

「僕たち〇〇のことを知ってる人手をあげてください!!じゃあ反対に知らない人てをあげてください!!」

 

というものがある。

 

「知ってる人」の時には手をあげないのに「知らない人」の時には手が上がる

 

そしたらすぐに

 

「すぐ下げてください!!」

 

と言って手を下げさせる。

 

ここでまずひと笑い起こる。

 

このなんでもないつかみがあるのとないので全然違うのだ。

 

一度手を上げさせることで、「私たちははあなた方に向けて喋ってるのですよ」ということを再認識してもらう。

ちゃんと自分に向けて話されていると自覚することで受け取り方全然変わってくる

 

ちゃんと聞いてる側にもあなたに向けて喋ってるんですよと自覚させて心の距離を縮めることで次のネタ運びが楽になるのだ

 

正直、どんな面白いネタでも空気が最悪だったらめちゃくちゃ滑るし

 

どんなつまらないネタでも「何を言っても笑ってしまう空気」になってたら大爆笑になるのだ。

 

それくらい空気の作り方は重要だ。

 

人の集中力

人前で話すことに置いて最も重要なのは最初の30秒

 

30秒で空気を作れれば聴衆をつかむことができるようになるだろう。

 

掴んだらあとは何をしてもいい。

 

ロープに振ってドロップキックをしてもいいし

 

ブルドッキングヘッドロックをかけてもいい

 

ただ気を抜くとぶん殴られるから要注意だ

 

だから

 

「長州(力)をつかむ」じゃねえんだよぉう!!!

 

つかみのやり方なんかはなんでもいい。

 

拍手を促してもいいし、挨拶を何度も繰り返してもいい。

 

自分なりのつかみを考えて、空気の作り方を勉強しよう。

 

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