桂三四郎ブログ 落語家 桂三四郎の挑戦

落語家 桂三四郎が何かしら発信するブログ。

【話術】話が上手くなる、落語家の「よいしょ」に学ぶ処世術〜喋りが上手くなるブログ

2月中席は新宿末廣亭に出してもらってる。

 

落語芸術協会さんの芝居(10日間興行のこと)

で4日間

 

だいたい毎月3.4日出していただいている。

 

そこではなるべく

確実にウケるネタをかける。

 

やはり外様の人間が出していただいてるのだ

 

お客様をたくさん呼ぶか

 

とにかくウケさせる

 

どちらかをちゃんとできないと

 

僕たちが出していただいてる意味がない。

 

新宿末廣亭にはよく出させていただいているので観に来てくださったらすごく嬉しいです。

桂三四郎の喋りが上手くなるブログ

 

落語家の寄席修行について

 

寄席には前座さんがいて

 

楽屋で師匠方の世話ひと通り

太鼓や、前座での出演

忙しく働き回っている。

 

そこで師匠方や先輩方の落語を聴いて勉強し

先輩方との人間関係を築いていく

 

落語の腕よりこの人間関係の築き方のほうが

 

落語家人生にとっては重要だ。

 

「いやいや、落語がうまけりゃ

   なんとかなるだろ?」

 

と言う方もいるだろうが

 

全然違う。

 

落語が上手くても人間関係が出来なければ

どうにもならないのがこの世界だ

 

裏を返せば「人間関係」さえ

うまくできれば

なんとでもなる世界でもあるのだ

 

落語というのは人前でやらなければ

上手くはならない

 

駆け出しの頃、使ってくれるのは

自分の師匠や一門の兄弟子だ

 

そこで落語をかけて

楽屋仕事での立ち居振る舞いを覚え

よそで他の先輩方にも気に入ってもらって

他の先輩方の落語会に使ってもらう

 

人間関係が出来てないと

落語を舞台にかけるところまで

行き着かないのだ。

 

だから落語家になって一番最初の仕事は

落語を覚えることではなく

楽屋の気働きで

 

先輩に気に入っていただくことなのだ

 

「いや、そんな先輩に媚びて仕事もらってる

 ようじゃダメだろ。ちゃんと世間と戦わないと」

 

いやいや世間ってめちゃくちゃ厳しいんですよ

 

落語というのは本当に難しい芸能で

人様からお金をもらって満足させる

芸を見せることができるまでに10年はかかる

 

まじでそれくらいかかる

 

誰でもできそうなことほど難しいのだ

 

駆け出しの落語家の落語なんて

お金をもらって

見せられるレベルのもんじゃないし

お客さんなんかほんと全然入らない

 

そんな時つかってくれるのは

先輩落語家だけだ

 

その身近な先輩落語家に

気にいられることができないのに

見ず知らずのお客様に

気に入ってもらうことなんて

土台無理な話なのだ

 

身内に支持者を作れないのに

外に支持者を作れるわけがない

 

そこで僕たち落語家は

先輩に気に入っていただく

もしくはお客様に

気に入っていただくために

「よいしょ」

をする。

 

話が上手くなるコツ1〜よいしょとは〜

 

気分をよくさせるために 

「相手を褒める 」

ことだが

 

なんでもかんでも

誉めりゃいいってもんではない

まず大切なのは

話が上手くなるコツ2「誠実さ」

これがなぜ大切なのかというと

やはり見え透いたお世辞やよいしょは

逆に相手に気分を悪くさせる

可能性がある。

 

相手もよっぽどバカではない限り

まるっきり気持ちのこもってない

「嘘のよいしょ」

をされて喜ぶ人はいないだろう

 

だから大切なのは

話が上手くなるコツ3「何を言ったら喜んでくれるか」

を考える

 

ということ

相手がどういう言葉を欲しているか

これを察知して

絶妙の言葉でそれを褒める

 

これが「よいしょ」です。

 

だから相手のことをよく見て

できうる限りその人のことを

理解しなければいけません。

話が上手くなるコツ4「よいしょの気構え」

そして「よいしょ」の大前提の姿勢は

 

「逆マウンティング」

 

です。

 

相手にマウンティングをさせる

この姿勢がとても大事です。

 

「さあ!!

 どうぞマウンティングしてください!!」

 

こう下手に出て

マウンティングさせるのがベストです

 

そう!!

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猪木VSアリ状態です!!

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ただし蹴ってはいけません!!!

話が上手くなるコツ5「よいしょ」の極意 

「よいしょ」

 

とは

 

「良い所」

 

でもあるのです。

相手のいいところを見つけて

そこを褒めてあげる。

 

つまりよいしょの極意というのは

 

「褒める相手を好きになる」

 

ことなのです。

 

相手のいいところを見つけて

 その人のことを

好きになる努力をすれば

 

自然といい「よいしょ」が

できるようになります。

 

昔かいたブログに

具体的なよいしょ方法が

書いてありましたので

それも参考にして見てください。

www.katsura346.com