桂三四郎ブログ 落語家 桂三四郎の挑戦

落語家 桂三四郎が何かしら発信するブログ。

ワリカン〜桂三四郎の足跡

について最近思う。


『そりゃ〜ないぜ、とっつぁぁ〜ん!!』

と…。

もちろんこれは

ワリカン

クリカン(栗田貫一)


をかけたハイセンスなボケで

ワリカンなんて、そりゃないぜ〜

ってのとワリカンとクリカンをボキャブラっている


謎かけでいうたら

二つかかっている秀逸な作品だということだが

口にすると確実に滑るというダジャレ界の悪魔の実を、あえてブログで口にしてみた。


そんな事はどうでもいい

この世界にいるとワリカンで食事をする習慣がなくなる。

芸人は基本的に一緒にいる先輩が払う

というのが鉄則で

それは、どれだけ売れていなくても先輩は先輩、後輩は後輩

という線引きを明らかにする

素晴らしい伝統だ。

だから特によしもと系の芸人には

『おれのほうが売れてんねんから、先輩とか関係ないやろ』

みたいな芸人はほとんどいない。

いないことはない。

だから、僕も後輩には当たり前のようにおごるし

先輩には、ありがたくおごってもらう。

余興がえりで現金をたくさんもっている時に

財布に二千円しか入ってなかった兄弟子にも

どうどうとケンタッキーをご馳走してもらう。


これが先輩芸人の心意気で

ぼくも、どれだけお金がなくても後輩には当たり前のように奢る。


この習慣がついているので

女の子とご飯にいった時も、必ず僕が払います。

友達でも基本的には払います。

こないだは、親友とご飯に行こうといったら

嫁と子供二人を連れて来られ

家族ごとしゃぶしゃぶをおごらされました。


でも多人数の時は、涙目で『はよ売れたい』と思いながら泣く泣くワリカンです。

これが当たり前で生きてきましたが

聞くところによると

近頃はワリカン男子が増えているらしい

最近ある近しい人物にやっと念願の彼氏ができたらしく、色々聞いてみたらどうやらワリカンらしいので


『僕ほどの古風な日本男子はワリカンなんで考えられん!!そんな男はいかん!!金玉ついてるのか!!』


てな感じで言ったら


『やかましわ!!おのれみたいに銭も持ちさらさんのに、見栄張ってええカッコさらして先の事なんにも考えてへんボンクラに女はこまらされんのじゃい!!定期預金の一つでもしてみさらせこのドサンピン!!』



と、すごい剣幕でどやされたので
考え方をあらためることにした。


ワリカン男性の良さについて考えてみる…。

なんて長い前置きなんだ…。


クリカンの下りが余計やったな…。

まず、あげられるのが自分から女性を食事に誘っておいて

『じゃ、2500円ずつね』

と平気で言ってのけるメンタルの強さだ。
これからのストレス時代を生き抜く強い男かもしれません。

次にあげられるのが

常時ワリカンをすることによってもたらされる経済的余裕
奢ったつもり貯金をしていけば10年後にはマイホームの頭金が用意できるくらいたまるでしょう。


そして、ワリカンの男性の一番の魅力は


モテない!!


ということです!!


モテないので浮気をされる心配がほとんどないのです。

強い精神力を持ち、なおかつ高い資金力、そしてその財産が他所に流れることのないという抜群の安定感!!

草食系男子の次に流行るのは

ワリカン男子にちがいない!!

来るべき有事の際に備えてぼくも、これから勇気をだしてお会計の際にこう言おう!!

『千円だけちょーだい。

   破れたやつでいいから千円ちょーだい』

と…。

くにおとおる師匠のギャグをオチにつかってしまった。

パクリ系芸人は多分流行らないだろうな…。