桂三四郎ブログ 落語家 桂三四郎の挑戦

落語家 桂三四郎が何かしら発信するブログ。

桂三四郎というフィルターを通す。

「三四郎さんっていっつも面白いことが周りで起きてるんですね!!」

 


とよく言われる。

 


落語のまくらで日常であった出来事を話し

 


Voicyの「桂三四郎の喋りがうまくなるラジオ」

 


で毎日なにかしら話し

 


そして「桂三四郎まくらだけの独演会」で話す。

 


たまにブログなんかも書いたりする。

 


アウトプットの量が半端じゃない。。

 


じゃあ、それだけインプットをたくさんできるくらい面白いことが毎日あるのか

 


と言われたら決してそうではない。

 


面白いことは時折ある。

 


もしかしたら一般の会社にお勤めの方と数的には変わらないかもしれない。

 


でも、舞台の上で、メディアでブログで

 


いろんなところで「面白い」を発信している。

 


正直、面白いことを面白く話すということはそこまで難しいことではない。

 


A5ランクの牛肉は焼いて塩で味付けするだけで美味しいのと一緒だ。

 


プロの技術が発揮されるのは

 


「普通」のことを「面白く話す」ことである。

 


「普通」のことを独特の感性で「面白く」話せるかどうかが喋りのプロの腕の見せどころなのだ。

 


そもそも落語自体がそういう芸だ。

 


「古典落語の台本は素読みにするだけで面白い」

 


こんなことを言う落語家はおそらく先輩から教わったことを鵜呑みにして盲信してるだけだろう。

 


古典落語は台本が面白いのではなく

 


演者の人柄や面白さが反映されやすい骨組みのしっかりした台本であって

 


それをいかに面白くするかというのが落語家のセンスであり力量の問われるところなのだ。

 

古典落語の「つる」には落語の全てが詰まってる

 

桂米朝師匠はおっしゃった。

 

「つる」という古典落語は

 

昔、「首長鳥」と呼ばれていたの由来を喜六に聞かれた物知りの甚兵衛さんが「知らない」と言えずに

 

「はじめ首長鳥の雄が「つー」と飛んできて浜辺の松へポイっと止まった。あとから雌が「るー」と飛んできたから「つる」や」

 

と知ったかぶりをする。

 

それを違う人に教えようとした喜六が

 

「「つる」の名前の由来はな、まず首長鳥の雄が「つるー」っときて浜辺の松へぽいっと止まった。後から雌が「。。。」あれ?」

 

というように間違え続けるというネタだ

 

「つー」ときて「るー」ときたから「つる」

 

これをただ間違える

 

この文章だけ見て笑う人間はいないだろう。

 

ただ、この面白くない台本をいかに面白くするかというのが落語の極意なのだ。

 

僕のまくらの作り方もそれに近いものがあるかもしれない。

 


僕もそんなに毎日面白いことがあるわけではない。

 


ただ、普通のことを切り方一つで面白く表現する感性は持っている。

 


普通のことを「桂三四郎」というフィルターを通すと面白くなるのだ。

 


じゃあ、「面白い」ことを「桂三四郎」というフィルターに通すとどうなるか

 


。。。

 

 

 

。。。

 

 

 

。。。

 

 

 

 


そらめちゃくちゃ面白くなるに決まってるやろ!!!!!

 

 

 

ただでさえ「面白い」出来事を「桂三四郎」の感性と技術で面白く表現するのだ!!!

 

 

 

面白くないわけがない!!

 

 

 

この「桂三四郎まくらだけの独演会」を企画する時には何か面白いことが起こる。

 

 

 

今回もご期待ください。

 

 

 

「桂三四郎まくらだけの独演会」は桂三四郎の人柄、感性、生き様を表現する落語会です。

 


まくらだけの独演会なので、まくらだけしかしませんが

 


聞いていただけたら

 


「これは落語だな」

 


と納得していただけると思います。

 


よろしくお願いします。

 


「桂三四郎まくらだけの独演会」

 


2月8日(土)19時開演

 


スタジオフォー(西巣鴨駅 庚申塚駅 ともに徒歩5分)

 


出演 桂三四郎

 


予約 2000円

 


問 キュート https://cute-r.com

 


05037190910(留守番電話対応)

 

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