桂三四郎ブログ 落語家 桂三四郎の挑戦

落語家 桂三四郎が何かしら発信するブログ。

全ての人をファンにする考え方〜喋りがうまくなるラジオ

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僕が落語家を生業にしていることで

 

すごく大事にしていることがある。

 

落語家だけじゃなくショービジネスの世界は

見に来てくれるお客様がいてなんぼの世界だ。

どれだけ芸がすごかろうとショーの内容が

素晴らしくても

誰も見に来てくれなかったらなんの意味もないのだ

 

友達でもお金を払って見に来てくれるのだから

本当につまらないものにはお金を払いたくない

例えば入場料が2500円だったとしたら

2500円以上の感動や喜びという価値をあたえないと

次は見に来てくれなくなる。

 

もちろん僕も今まで散々いろんな人に

「落語会にきてください」

と言ってきた。

というか落語家になって会う人全てに言ってきたかもしれない。

 

今は見にきてくれた人に満足してもらえる

芸ができるようになったと自負しているが

 

まだ入りたての時は未熟な芸を友達に見せて

気まずくなってしまったことも少なからずある。

 

「友達に見せても仕方ないっしょ」

 

という意見もあるが

 

友達も見にきてくれないものを

一般の人が見にきてくれるとは思えない

 

今、落語界はレベルが高い

上の世代、下の世代は知らないが

 

僕らの世代はレベルが高い

10年から15年の落語家の会に行けば

みんなお客さんを楽しませる武器を一つは

持っているし

みんな上手い

 

インターネットやSNSの恩恵を

もろに受けた世代なので、集客方法や勉強する材料

20年前と比べてかなり環境は良くなっているはずだ

 

お客さんも情報が手に入りやすくなっているので

いろんな人のいろんなネタを比べることもできたり

その人となりや落語家の情報が手に入りやすい

 

インターネットがない時代は

お客さんも落語家に対する情報がないので

 

セコい落語家は

自分より確実に下手でウケない落語家

を先に出しておいて

ゲストも下手でウケない落語家を出して

 

自分が登場してそこそこのウケでも

下手な落語家との差で自分の実力をアピールする

 

昔はかなり効果的だったのだろうが

今は情報が手に入りやすくなっているので

それがセコいやり方だとバレてきているのか

他にもっと面白い落語家がしのぎを削っている

落語会があるとわかられてしまって

効果は薄れてきている。

 

でも効果はないことはない。

でもそれをやってしまうことは

自分の芸の研鑽を諦めてしまった人間のやることだ

 

ごく稀に、芸の研鑽も怠らず

この方法を効果的に使って成功しているすごい人もいるけど

 

比較されることが多くなったからなのか

成長は著しい

これからの若手はもっとかもしれない。

 

談志師匠は昔、著書の中で

「落語を観に来る文化は終わった。これからは落語家を観に来る時代だ」

と書かれていたが今はそれが特に激しくなっている

 

独演会をやれば即完売の落語家もいれば

 

Twitterで

 

「独演会のチケット死ぬほど余ってまーす。拡散希望」

 

と自虐的にtweetし続ける落語家もいる。

 

え?桂三四郎はどうだって?

 

僕は独演会で手ぬぐいを発注しすぎて

大量の在庫を抱えてネットショップを立ち上げた

 

落語のできる手ぬぐい屋さんです!!!

 

まだ売ってるよー!!!

 

https://346tenugui.thebase.in/

 

おかげさまで450本発注して400本お買い上げいただいたよー!!

 

あと50本しかないよー!!

 

↓桂三四郎手拭いを絶賛する後輩たち

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独演会のお楽しみ抽選会で景品にしよかな

 

いや、独演会でお楽しみ抽選会だけはせえへんわ!!

 

手ぬぐいよかったらこうてね💕

 

とにかく「落語」というだけで人を集められる時代ではなく

 

「落語家」という「人」を観に来る時代であるということだ

 

芸というものはある日突然覚醒するものではない。

 

薄皮を一枚一枚重ねていくようなもので

ある日スポットライトが当たると思っている。

 

「芸」で人を集められるようになるまでは時間がかかる

 

お客様に選択の自由があるので

 

お客様に「選んでもらえる人間」にならなければいけない

ということ

 

僕らにとっては関わる人全ての人がお客様だ

 

だから自分に関わる人全ての人が自分のファンになってもらえるように意識しなければいけない。

 

これはうちの師匠に言われたことなのだが

 

「身内にファンを作れ」

 

身内に一人ファンを作るとその人が味方になってお前を盛り立ててくれる。

 

だから関わる人を一人一人味方にするという意識を持つことが大事だと教えられた。

 

関わる人をファンにしようと思ったら普段からの生活が大切だ。

 

ポイ捨てするやつのファンになりますか?

 

歩いてる時にちょっと邪魔だと思った人をわからんように突き飛ばしたりする人のファンになりますか?

 

そういう人間性というのは少しずつ表ににじみ出てくる。

 

じゃあ、生真面目だったらいいのかというとそうでもなく

 

ある程度の「隙」「かわいげ」がないといけない。

 

僕はなかなかに可愛げがない人間なのでここが難しいのだけど

 

愛(う)いやつにならなければいけないということだ。

 

結局人間力が大事なのだ。

 

関わる全ての人をファンにするという意識を持つと

 

世界が変わるかもしれない。

 

 

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