桂三四郎ブログ 落語家 桂三四郎の挑戦

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【話術】話の基本 長い話は面白くない!!〜話がうまくなるブログ

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桂三四郎の話がうまくなるブログ

 

長い話は面白くない!!

 

と書いて気づいた

 

別に落語が面白くないわけじゃないからー!!

 

そこは勘違いしないでね。

 

てへぺろ

 

そういや最近てへぺろって使わねぇなあ!!

 

チョベリバも

 

チョベリグも

 

超超超いい感じも!!

 

あー平成がなつかしーよー!!!!

 

あ、まだ令和になって1ヶ月経ってなかった。。。

 

話が上手くなる方法「長い話は面白くない」

 

この長い話っていうのは時間的な尺ではなくて

体感時間の長さのことね。

 

「長く感じる話」

 

は面白くないってこと

 

じゃあなんで長く感じるかというと

 

振りが長くて不明瞭で

 

オチが弱い話のことだ。

 

とにかく長々と振りを懇切丁寧に説明しているうちに

聞いている方が話に飽きてしまう。

 

それでも情熱的に長い長い壮大な振りを聞かされると

聞き流すこともできずにかなり辛い思いをする。

 

オチであまり反応できなくて

また再度説明を繰り返されるという無間地獄に陥ることもある。

 

話が上手くなる方法「喋りは省略のセンス」

漫才でも落語でもすべらない話でもなんでもそうなんだけど

どうやって面白い話をするかという大前提が

 

いかに無駄な部分を省略するか

 

という構成力が大事になってくる。

 

これができてないと到着点が見えなくて

 

行くさきのわからないトークを聞き続けることになる。

 

喋っている方は楽しいかもしれないが聞いてる方はかなり辛い。

 

同じことを経験してても

 

その時の状況を面白く話せる人と

 

なにを話しているかわからない人

 

といる。

 

何を話しているかわからない人の特徴

 

まず何を話しているかわからない人の特徴としてあげられるのが

 

あったできことを1から10まで順番に積み上げて全部話そうとする

 

人が多い。

 

青天井式に積み上げられたトークを聞いて

 

「このトーク、生い立ちから始まるんや・・・。」

 

と感想を持つ経験をしたこともあるだろう。

 

生い立ちから始まってオチが一個

 

しかもよわーいオチ

 

そして何より到着点、話のゴールが明確ではなくて話の途中で道に迷ってしまっている状態にしばしば陥る。

 

そして何より

 

「情報量が多い」

 

ということ

 

これは女性の話に多い特徴だ。

 

もちろん女性でも話が上手な人はいる。

 

ただ女性は感情が先にきてしまって状況を説明するのが遅れてしまい、男性にはなしが理解されないということがよくある。

 

女性同士で話すとオチや内容なんかどうでもよくて、共感できるポイントが多いかどうかが大事なのだそうだ。

 

この話は男性にはどうやっても理解できないらしい。

 

目的、到着点、伝えたいこと、全てが不明瞭な話を男性が聞くとパニックに陥ってしまう(笑)

 

喋りに関して

 

男性は、答えを

 

女性は共感を求めているのだろう。

 

話の構成については過去記事を参照↓

 

www.katsura346.com

 

話の上手い人、下手な人の具体例

話の上手い人は情報の取捨選択が上手い人だ。

 

余計な情報は入れず、必要な情報で話を運ぶ。

 

「いかに無駄な情報を省略することができるか」

 

ということが大切なのだ。

 

 

例えば落語家がよくやる話に

 

 

こないだ学校寄席に行って小学生の前で

 

センスと手ぬぐいを使って

 

筆で紙に字を書く仕草をした。

 

「さあ、皆さん!!これは何をしているところでしょうか?」

 

と聞いたら

 

「センスで手ぬぐいをこすってるとこ!!」

 

そのままやないか!!

 

 

という話があります。

 

さして面白い話ではないが

 

「センスで手ぬぐいをこすってるところ!!」

 

そのままやないか!!

 

のオチまで最短距離じゃないだろうか

 

これを話が下手な人がやるとどうなるか

 

こないだ、落語家2、3人で連れ立って秋田県の小学校に学校寄席に行ってきました。

 

落語をやる前に落語教室というのがありまして、落語のルールを教えたりするんですけど

 

そこで一番盛り上がるのが質問コーナーでございます。

 

センスと手ぬぐいを出して

 

センスを筆に見立てて、手ぬぐいを半紙に見立てて

 

習字で字を書く仕草をしたんです。

 

「さて、これは何をやっているところでしょうか?」

 

と聞いたら元気な男の子が

 

「はーい」

 

「はいきみ!!」

 

「センスで手ぬぐいをこすっているところ」

 

そのままやないか!!

 

 

書いていて思ったのだけど。

 

文章だと親切に説明する方が状況を想像できていいかもしれない・・。

 

話の下手な人の例の方がなんかうまく見えてしまってますが(笑)

 

これは文章だからそう見えるだけで

 

喋ってみるとまさに

 

「振りが長くてオチが弱い話」

 

です。

 

先ほども話したようにリアリティを生むために余計な情報を入れすぎている。

 

短い話の場合、声の出し方や表情仕草などが加えられているので

 

余計な情報をできるだけ見た目でカバーしているのだ。

 

「センスと手ぬぐいを出しまして」

 

という一言も実際センスと手ぬぐいを出せばいいだけの話

 

落語解説の説明も質問コーナーの説明も入りません。

 

クイズの司会者っぽく

 

「さあ、これは何をしているところでしょうか!!」

 

っというだけでなんとなく子供達に質問している雰囲気が伝わる。

 

元気な男の子がというのも最後のセリフで元気な男の子を演じればいいだけ

 

文章では、絵が見えないので伝わりづらいかもしれないが

 

文章での伝え方と喋りでの伝え方はぜんぜん違うということだ。

 

もっとわかりやすく説明すると

 

 

「鳩がなんか落としたな」

 

「ふーん」

 

 

この面白くない小噺をもっと面白くなくすると

 

 

ある晴れた日、二人の男が並んで歩いていました。

 

すると目の前を一羽の鳩がパタパタと飛んでいきます。

 

その時にはとがお尻から何か落としました

 

すると一人の男が言いました

 

「鳩がなんか落として行ったな」

 

するともう一人の男が言いました

 

「ふーん」

 

あれ!?なんか文章だと面白くなってる!!!!

 

おかしい!!

 

でも喋りだと無駄な情報が多すぎてだらだら長くなってしまうのだ。

 

自分でも新発見だったけど

 

文章のように懇切丁寧に説明すると

 

喋りはしんどくて聞いてられないということだ。

 

とにかく長い話は基本的に面白くない

 

いかに必要な情報で面白く伝えるか

 

そして、そこに脚色を加えることで本当に面白い話が出来上がるのだ。

 

長い話はおもしろくないが

 

「長いブログもたいがいやで」

 

と言われてしまわないように

 

この辺で失礼つかまつります。

 

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