どんな自己啓発本よりも心に刺さった『千原せいじ「がさつ力」』
僕はあまり本を読まない。
基本的に本を買うことはなくて、お客様に頂いたオススメの本を読むくらいしか本を読んでいない。
別に本が嫌いなわけではなく
もともと本が好きで、本を読むのがめちゃくちゃ早いので文庫本なら1日であっという間に読み切ってしまう。
もちろん得意な本、苦手な本というのもある。
オリジナルの世界観のオリジナルの単語が出てきまくる本は頭がちんぷんかんぷんになってしまうこともある。
特に仕事で締め切りなんかで追い込まれているときなんかは本を読んでも文章が頭に入らなくなることから最近は全然本を読まなくなった。
本を読まなくなった代わりに動画配信サービスをめちゃくちゃ見るようになった。
今の所「hulu」か「Amazonプライム・ビデオ」を使っているが
「hulu」はドラマ
「Amazonプライム・ビデオ」は映画かお笑いの動画を見ている。
その「Amazonプライム・ビデオ」で全部見ているのが
千原兄弟さんの
「チハラトーク」
千原兄弟さんは僕が中学生の時に「すんげーベストテン」というランキング形式のネタ番組でMCをしていて
その番組のコーナーで「バカトーク」というコーナーがあった。
千原兄弟の二人がただ喋るというコーナーなのだけど、僕は本編のネタよりこのコーナーの方が好きだった。
その「バカトーク」がおそらく今の「チハラトーク」の前身なのだろうけど
僕は中学校の時からずっとこの二人のトークのファンだ。
「Amazonプライム・ビデオ」で配信されているのでぜひおすすめです。
GWに予定ない人はいいかも
その「チハラトーク」では基本的に千原ジュニアさんが中心にトークをする。
もちろん千原せいじさんも話をするのだけど。比率でいうと8:2位の割合
その「チハラトーク」の魅力はもちろんジュニアさんの卓越した話術であるのはもちろんなんだけど
いつの間にかせいじさんのトークの虜になっていた。
僕は結構神経質な人間で、些細なことを気にしたり小さなことで悩んだりしてしまう人間で
言いたいことを素直に言えなかったり、腹が立ってもその場で怒れなかったり、変に気を使ってしまって自分がしんどい思いをしたりすることが多々ある。
そんな時にせいじさんの話を聞くと、胸がスカッとする。
結構毒舌で、めちゃくちゃ言ってるのだけど
言ってることに筋が通ってるし「そう!!そこを言いたいねん!!」というように
自分が経験して腹がたった時に言い返せなかったことを代弁してくれているような気持ちがしてめちゃくちゃ気が楽になる。
例えていうなら、町の悪人にひどい目に合わされている町娘が「誰か助けて〜」って思ってる時に颯爽と現れて悪人をボコボコにしてくれる
遠山の金さんみたいな存在なのだ。
小さいことにくよくよしてしまいがちな僕のようなタイプに本当にオススメ(笑)
その千原せいじさんが本を出していらっしゃるというので購入して見た。
「がさつ力」
すごいタイトルだ・・・。
タイトルもさることながら帯に書いてある文言もすごい
「人と打ち解けるのに時間を使っている暇はない」
「むかつく人間にキレても僕の影響はない」
「知らないを恥だと思うな。全部聞け!」
「「できんことはできん」で楽になる」
「仲間を作るのに人徳はいらない」
「教育方針は「俺は親父えごめんな」」
「がさつとは合理性である!」
世の中にいろんな自己啓発本がある中でこの本もそのうちの一冊に含まれるのかもしれない。
僕がこのブログやVoicyなんかで喋っていることも多少同じような部分もあるのだけど
この本に綺麗事は存在しない。
徹底的に合理主義の考え方で、「人に好かれるためにどうするか」とか「人間関係の悩み」なんかを吹き飛ばしてくれる内容ばかりだ。
もしかしたら、この本に書かれていることは他のえらい心理学者や大学の先生も書いていることなのかもしれない。
けど、この本に書いていることをその先生がたが実践しているかどうかはかなり怪しい。
というか信用性がない。
顔も見たことない、声も聞いたことがない人間の書いた本なんか全然心に刺さらない。
せいじさんの人となりはテレビで全部ではないだろうけどだいたいわかっている上でこの本を読むと
内容の素晴らしさがさらに心に刺さるに違いない。
僕にとってはここ何年かで一番心に刺さった本だ。
「チハラトーク」のせいじさんのトークを聞いた上で読んでいただくとより本の内容が楽しめるので「Amazonプライム・ビデオ」の「チハラトーク」も同時に見ていただくことをオススメします。